秩父札所32番「法性寺」|札所唯一の鐘楼門と岩上のお船観音

秩父札所三十四観音霊場

秩父札所三十四観音霊場の32番、般若山 法性寺(はんにゃさん ほうしょうじ)です。埼玉県秩父郡小鹿野町にあります。

巡礼とわ(筆者)のポイントメモ

2026年:遥拝所から奥の院のお船観音が見えた時は、ありがたい気持ちになります。

山門をくぐると、苔むした石段が続きます。両側では、手入れされた草木が出迎えてくれます。

石段を登りきると納経所があり、そのすぐ横に奥の院の遥拝所があります。ここから奥の院のお船観音が見えた時は、これも何かのご縁と、ありがたい気持ちになります。

ここからさらに登ると、岩窟に守られた観音様にお会いできます。

ただし、距離は短いものの、登山道です。鎖場や、片側が切れ落ちた斜面を通る箇所もあります。

訪れる際は、事前に十分な情報を集め、必要な装備を整えることをおすすめします。

周辺

33番までは畑や田んぼが広がるのどかな道を進みます。途中、宮本の湯という宿泊施設を通ります。日帰りで、食事や温泉が楽しめます。この先34番までかなり距離がありますので、この辺りが一つの区切りになることが多いですね。

写真

鐘楼門(撮影:2026年9月)
鐘楼門(撮影:2026年9月)
観音堂と総開帳の卒塔婆(撮影:2026年9月)
観音堂と総開帳の卒塔婆(撮影:2026年9月)
舞台造りの観音堂と五色幕(撮影:2026年9月)
舞台造りの観音堂と五色幕(撮影:2026年9月)
お船観音への道しるべ(撮影:2026年9月)
お船観音への道しるべ(撮影:2026年9月)
御朱印(撮影:2026年10月)
御朱印(撮影:2026年10月)
ご詠歌(撮影:2026年10月)
ご詠歌(撮影:2026年10月)

基本情報

項目内容
札所番号32番
山号・寺名般若山 法性寺
宗派曹洞宗
御本尊聖観世音菩薩
ご真言おん・あろりきゃ・そわか
ご利益—
御詠歌願わくは 般若の舟に のりをえむ いかなる罪も 浮かぶとぞきく
所在地埼玉県秩父郡小鹿野町般若2661
駐車場あり
拝観・納経時間公式ページでご確認ください

※ ご利益は、秩父札所連合会の公式ページの記載です。「—」は記載なし。

由来

  • 本尊の聖観世音菩薩:行基菩薩の作と伝えられる
  • 観音霊験記「豊島権の守の娘」
    • 淵で動かなくなった舟
    • 悪魚の言い伝え
    • 身を投じようとした娘
  • 傘を被った女性の出現/娘の救助と悪魚の退治/観世音菩薩の化身と知った権の守の帰依

見どころ

  • 鐘楼門(仁王門)
    • 秩父札所で唯一
    • 山門と鐘楼が一体の造り
    • 1710年の建立
  • 鐘楼門の扁額「般若山」/上階に大きな梵鐘
  • 境内
    • 苔むす
    • 「秩父の苔寺」の呼び名
    • 仁王門から石段、本堂、さらに岩を削った石段へ
  • 観音堂
    • 舞台造り(懸崖造り)
    • 1707年(宝永4年)の建立
    • 岩窟の下に建つ(風化によってできた岩窟)
  • 別称「般若堂」:大般若経(全600巻)を弘法大師が一晩で書写したとの言い伝えによる
  • 観音堂の裏手「タフォニ」
    • 大きな岩窟
    • 蜂の巣状の穴(ハニカム)
    • 岩に含まれる塩類が表面で結晶化し、岩肌を崩してできたもの
  • 奥の院「お船観音」
    • 岩船山の頂上
    • 全長200mの巨岩「お船岩」の上
    • 観音像と大日如来像
  • 奥の院への道
    • 観音堂から山道、岩壁、鎖場
    • 往復約1時間
    • 札所随一の眺めともいわれる
  • 奥の院遥拝所(足型)
    • 本堂の前
    • ここから岩上の観音を拝せる
  • ※「お船観音」は、資料により奥の院の観音像を指す場合と、櫂を持つ姿の本尊を指す場合があります

アクセス

区分内容
バス西武秩父駅から西武観光バス「小鹿野車庫・栗尾行」で「松井田」下車、徒歩約60分。または小鹿野町営バスで「長若中学校前」下車、徒歩約30分
前の札所から31番 観音院から 徒歩11km(約3時間)
次の札所まで33番 菊水寺まで 徒歩・車とも約7km(徒歩約100分)

前・次の札所へ

← 前:31番 観音院

→ 次:33番 菊水寺

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